【講演1】古いジャーナリズムのつまらない点は「知ったかぶり」すること

今年の目標である勉強会・講演会10回参加の一回目に行って来ました。

まずは仕事に直結しそうな、ヨリス・ライエンダイク氏の「こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと」の出版記念のトークイベントに参加しました。

『「誰でもメディア」時代の情報リテラシーを語る』をテーマにヨリス・ライエンダイク氏、田端信太郎氏、鈴木菜央氏が話されました。

ヨリス・ライエンダイク氏はオランダ人のジャーナリストです。現在はガーディアン紙のWebBANKINGBLOGなどの活動を行なっています。

講演中にBANKINGBLOGについてご説明されていましたが、上記の活動について詳しく知りたい方はTEDでの講演が日本語訳されてYouTubeにアップロードされていますのでぜひご覧ください。

ヨリス氏は「学びのカーブ」を用いた手法をガーディアンのWeb「BANKINGBLOG」で実践されています。

学びのカーブを用いた手法とは、まずヨリス氏が知らないことを様々な人を巻き込みながら、一から調査していき、ヨリス氏や様々な人が理解するまでの道筋を辿れるように情報を公開していくことです。

一度、紙面で試みたようですが、「どこから参加しても」という点で途中から参加した人が過去のコラムを読むことができず人によっては知らない単語が出てしまい理解の違いが出てしまい学びのカーブを共有することができなったようです。

現在のWebを用いた手法では過去のコラムを簡単に見つけることができるため、どんな人でも、どこから参加しても、学びのカーブに乗ることができます。(英語ができるならBANKINGBLOGをぜひチェックしてみてください。)

今までのジャーナリスト(メディア)を「神父様」と例えられていたのは印象深かったです。古いジャーナリズムのつまらない点は「知ったかぶり(常に正しく見せること)」することだと言い、ヨリス氏が現在BANKINGBLOGで行なっていることを「パーティーの主催者」だと言われていました。

一次情報を伝えるジャーナリズムとは別に「エデュケーション・ジャーナリズム」も必要と言われていました。日本では教育というと先生が居て「教えてやる」という感覚ですが、ヨリス氏の言われているエデュケーションは一緒に学ぶという意味です。

ヨリス氏が試されていることは画期的なことだと思いましたが、この行為にお金を払うような人物がネット上には少ないことが問題です。

日本の大手メディアはクロスオーナーシップになっているため、儲かる見通しが立たない限りネットに全力に取り組むような試みはまだ行わないでしょう。そうなると、ヨリス氏のような日本人がいたとしてそれを支援する人はネット側の人だけになってしまいます。お金を出してもらった人に得になるようなことを行うのがビジネスです。大手メディアの批判ばかりに終始していまう可能性もあります。

スポンサーの影響を全く受けないメディアなどありません。契約上、スポンサーから影響を受けない決まりになっていても周りの人は疑います。

田端氏からスポンサーについて質問されたヨリス氏も、少し考えた上でメディアとして執筆されている内容に関係がある企業からスポンサーを申し込まれても受けないと答えられていました。



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